メーカー:HONDA
車種:フィット
型式:GE6
グレード:G
年式:
駆動方式:FF
【インプレッション】
【スタイリングについてのレポート】 一見「車高下がってるの?」というくらい普通の見た目になりました。 15インチ仕様車のRSなどに比べ、タイヤ径が小さいのもありタイヤとフェンダーの円弧の形が合わないので下げすぎるとちょっと変かな?
【街中での乗り心地についてのレポート】 ノーマルとの比較です。 =ノーマル= リアの落ち着きのない尖った突き上げはナントカして欲しい。マイナーチェンジでも1.3Gのセッティング変更はなかったのは残念。 また、タイヤの接地感がステアリングに伝わってこないのも不満でした。過去の車はノーマルでもインフォメーションがありましたから。 上記を除けば街中では、よくできていると思います。バランスよくチューニングされていると思います。 =STREET BASIS= ノーマルの尖がったリアの落ち着きのない突き上げはなくなりました。 ただ、車高を下げている分、ストロークが少ない感の上下の揺れはあります。 この揺れも尖った不快なものではなく、その部分を意識しなければ気にならない範囲だと思います。 気になる人には合わないかもしれません。 乗り味は引き締まったものではなく、ソフトな方向に振ってあるような印象。 多分、ショックアブソーバーのセッティングではなく、フロントの直巻きスプリングによるものだと思います。 もう少しバネレートを上げてトライしたくなる感じですね。 逆に、ノーマルではなかった動きに、各ブッシュのたわむ動きが露骨に目立つようになりました。特にフロント回り。 リアに関しては、うまくまとまってる印象です。
【首都高速道路での安定感についてのレポート】 沢山のコーナーで構成されている首都高速道路です。他の車の迷惑になる走りはしていませんので。 =ノーマル= タイヤのインフォメーションもなくステアリングが軽すぎるため、コーナー侵入時は怖いです。 コーナリング中はロールの量はありますが、ロールスピードはまあ悪くない(そりゃそうだ。怖くて進入スピード遅いし)。 普通に走る分には、街中と同等レベル。 =STREET BASIS= 安定性はかなり向上します。インフォメーションも伝わり、ステアリングも適度な重さがあり走りやすい。 繋ぎ目の凸凹は、うまく吸収します。 街中でのソフト感は影を失せ、不安感もなく走ることができます。回答性もよく、アクセルオンオフの荷重移動にもしっかり付いて来ます。 スタッドレスタイヤでの走行でしたが、夏タイヤでも同じような印象を得ることができると思います。
【高速道路での安定感についてのレポート】 =ノーマル= 常にフワフワ感があり、ステアリングの微調整は当たり前。バンプステアのような酷いことはありませんが距離を走ると結構疲れます。安定性という面ではだめです。 =STREET BASIS= これはいい!!路面に吸い付くように走ります。安定性は抜群。凸凹もしっかり吸収し、ステアリングも良い重さ。 これ、夏タイヤだったら文句なしの直進性でしょう。 左右に車を軽く振っても安定性はよし!! 安心して走ることができます。
【同乗者の方の乗り心地についての感想】 「なんか、揺れるようになった?」が第一声。街中では車高を下げてるデメリットがでますので揺れるのは仕方がない。 「乗り心地悪い?」と聞くと「解らない」。 あまり、車に関心がない家族には、問題ない範囲なのでしょう。 ノーマルのような尖った突き上げがないほうがいいはずです。
【STREET BASISはお友達にすすめられる車高調か?】 自分の感想を話した上で、友人に選択させます。「スポーツ性を加味したストリート用」としてはすすめられます。 とにかく「乗り心地を改善したい」という目的の友人なら、ノーマル形状のKitをすすめると思います。
【まとめ】 今回は、時期的にスタッドレスタイヤだったのが残念。 ストリートユース用といっても、ヨーロッパのメーカーのアフターマーケット向けコンフォートセッティングのkitに比べるとしなやかさという面では大きく異なります。 乗り心地を改善したいだけならば、ノーマル車高、ノーマルスプリングでコンフォートなショックアブソーバーと組み合わせするほうがいいと思います。(日本ではオーダーメイド品しかないのでしょうか) STREET BASISはTEINさんらしく、スポーツ用ダンパーの要素を残し全体をうまくまとめたな。という感じです。 また、インチアップも想定したセッティングということなので、街中でのソフト感はインチアップで印象が変わるかもしれません。 |